2月2日の学習会で発表される東近江市の見解書

2月2日に夜9時から、八日市文化芸術会館で行われる「東近江市民による電話での愛荘町役場への同和地区問い合わせ差別事件真相報告学習会」で発表される、東近江市の見解書を入手しました。以下にアップロードしています。
東近江市民による電話での愛荘町役場への同和地区問い合わせ差別事件にかかる見解-2010-1-15.pdf
要は、愛荘町役場に同和地区を問い合わせたことは、差別事件になると見解を変更しています。ただ、もう既に愛荘町の同和地区は長塚、川久保、山川原であると事実上明らかになっていますし、私が問い合わせた件は問題になっていないので、解放同盟と西澤市長との間の政策協定を守る以外に意味のない見解ではあります。
学習会に参加する方は、ぜひ読んでみてください。


参考までに、過去の見解(市長が代わる前)を載せておきます。

1.問題の概要

平成19年8月16日の夜、愛荘町役場愛知川庁舎宿直室に男性の声で、「○○(地名)は同和地区か」と尋ねる電話が入りました。当直者が、「どちらの方で すか」と何度か尋ねると「八日市○○町の○○(名前)」と答えたというもので、役場に残った着信履歴から電話帳で調べられたところ、電話をした男性は全く 別の東近江市在住の方でありました。
こうした事実を愛荘町役場から連絡を受けた本市人権政策課では、差別につながるおそれもあることから、本人と出会い、電話をかけた事実や内容についてお話を伺いました。その中でわかったことは、次のようなことでした。
電話当日、びわ湖放送が放映している人権問題・同和問題のスポット放送を思い出し、その時、20年~25年ほど前に当時の八日市公共職業安定所を訪れ、外 の自転車置き場で3~4人の人が話している会話をそばで聞いた場面の記憶がふと蘇ってきたようです。その会話とは、同和地区の人たち同士が同和問題の話を しているようであって、その折に、「○○は地区」「八日市の○○町の○○」「わしも同和」とかいう言葉を耳にしたようでした。
なぜ、このような 電話をしたのかについては、記憶の中の「○○は地区」が本当かどうかどうしても知りたくなり、役場に電話してしまったということでした。問い合わせした ○○については、「場所も知らない」「知った人もいない」「尋ねてほしいとの依頼もない」とのことでした。また、知ってどうしようということも感じられま せんでした
「八日市の○○町の○○」と発言したことについては、「どちらの方か」と当直者に何度か名前を聞かれたことや、やや強い口調で尋ね られたため、このようなことを聞くことは悪いことなのかと受話器をおろそうとしたが、同和地区同士なら教えてくれるかなと、とっさに以前の職業安定所で耳 にした名前を言ってしまったとのことでした。
なお、役場に問い合わせをしたことについては、当初、役場は同和対策事業をしているところであり教えてくれるかな、と思ったということでありました。

2.本市の見解

(1)同和地区かどうかを問い合わせた件について
同和地区かどうかを聞き出し、その情報にもとづいて差別行為を行った、あるいは客観的に見てその情報を差別行為に使うことが明確な場合は差別だといえます が、本事案は、20年~25年前の出来事を思い出し、その疑問をはらそうとして同和地区かどうかを知ろうとしたのであって、そこに差別行為を行う要素を感 じ取ることはできませんでした。したがって、この件について差別とは言えないと考えます。
(2)同和地区などをかたった件について
「名前は」との何度かの問いに、答えに窮して他人の名前を使ってしまったことは、人としてのモラル(道徳)の問題として非難されるべきことですが、このこ とによって特定の人や地域を「蔑視した」とか「差別した」とは言えず、かたりの中に同和地区への差別的なまなざしを感じ取ることはできませんでした。した がって、この件についても差別とは言えないと考えます。
※平成21年3月議会の市長答弁要旨
『現時点におきましては、本市と滋賀県・愛荘町の見解に違いが生じております。今後、滋賀県・愛荘町と連携をしながら、問題の解決を図ってまいりたいと思っております』
お問い合わせ先
市民人権部 人権政策課 TEL 0748-24-5620  IP 050-5801-5620

コメント

コメント(3)

  1. 滋賀県民 on

    後からとやかく言われないようにするためでしょうか、えらくあっさりした文面になっていますね。それにしても、「どこに差別性があるのか」という説明もないまま「許しがたい差別事件」とは、本当に酷い話です。連中の腹はともかく、正当性のない見解では、市民への浸透は不可能でしょうね。

  2. K on

    部落解放同盟やそのシンパが言う「差別」とは、一般的な日本語としての「差別」とは意味が違うことに注意すべきだと思います。部落解放同盟が言う「差別」とは、朝田善之助が「我々にとって不利なことはすべて差別である」と言っていたのと同じ意味での「差別」です。彼らの発言における「差別」という言葉は「不当な理由で人を不利に扱うこと」ではなく「部落解放同盟にとって不利なこと」と読み替えなければ意味が通じません。

  3. 鳥取ループ on

    解放同盟員って、人の意見に反論するとき、「それには反対だ」ではなくて「それは差別だ」と言いますね。だから、根本的なところで話が噛み合いません。