鳥取県人権救済条例について、知事が凍結の方針を示すなど、その是非が問題になっている最中、今年の2月5日に鳥取県民文化会館・梨花ホールで行われた部落解放同盟鳥取県連合会の集会について、市役所職員に動員がかかっていました。市役所職員に集会への参加を呼びかけるメールが配信されていたという情報を得たため、鳥取市在住者と協力して情報開示を求めたところ、その全文が開示されました。その内容は以下の通りです(左右にスクロールします)。
18年1月30日 職員の皆さんへ 同和対策課長 差別事件を考えるシンポジウムについて 標記のことにつきまして、部落解放同盟鳥取県連合会から出席要請がありました。 つきましては、下記のとおり開催されますので、職員の皆様の積極的な自主参加をお願いいたします。 なお、参加資料代として1,000円が必要ですので、出席いただける方は2月3日(金)までに同和対策課へお申し込みください。 記 1.日 時 平成18年2月5日(日)午後1時から4時30分まで 2.場 所 鳥取県民文化会館 梨花ホール 3.主 催 部落解放同盟鳥取県連合会 4.日 程 12:00 受付 13:00 開会行事 主催者代表挨拶 中田 幸雄(部落解放同盟鳥取県連合会委員長) 来賓挨拶 片山 善博(鳥取県知事) 13:20 講演 「差別や人権侵害に苦しむ人々を救済する社会システムを目指して」 -鳥取県人権侵害救済推進及び手続きに関する条例制定の意義と課題- 講師 友永 健三(〔社〕部落解放・人権研究所 所長) 14:10 シンポジウム 「連続大量差別ハガキ(封書)事件の真相に迫る」 (被害を受けた当事者の報告と対談) パネラー 浦本 誉至史(部落解放同盟東京都連合会執行委員) 友永 健三 (〔社〕部落解放・人権研究所 所長) 山田 幸夫(部落解放同盟鳥取県連合会書記長) 16:30 閉会 ※日曜日ですが、多数のご参加お願いします。 担当:同和対策課企画調整係 大谷、遠藤 TEL 20-3141内線(2271)
メールは鳥取市「同和対策課長」から「職員の皆さんへ」となっており、部落解放同盟鳥取県連合会から出席要請があったとしています。なお、メールでは片山善博知事が来賓挨拶をすることになっていますが、実際は藤井喜臣副知事が来賓として挨拶しています。
市内消息筋によれば、「この種の動員はしょっちゅうあり、勤務時間中の場合は出勤扱いとなる」ということです。また、別の証言によれば市教委においても同推協などの集会や研修へ公費で職員を派遣することも常態化しているといいます。
さて、このメールには「参加資料代として1,000円が必要ですので、出席いただける方は2月3日(金)までに同和対策課へお申し込みください。」と書かれています。しかし、当日個人的に参加した方の話によれば、予約は不要で、当日入り口で参加資料代を支払っています。
同和対策課によれば、参加資料代は個々の職員の負担であったということです。