真宗大谷派同和関係寺院協議会が会報で宍粟市にクレームを入れつつ、市の広報のインタビューに答えた人物が部落出身であることをネットで暴露する

真宗大谷派について調べてみていたのですが、予想以上に斜め上なことをやっていることが分かりました。

真宗大谷派には同和関係寺院協議会という、まさにそのまんまの名前の組織がありまして、その会報に「同関協だより」というのがあります。その最新号がインターネットで見られるのですが、5年も前の宍粟市の広報について、被差別部落や部落出身者を示唆する記事があるとして、何が言いたいのかよく分からない理由で宍粟市にクレームを入れています。その記事を抜粋します。

兵庫県西部にある宍粟市の広報 「しそう」 (二〇〇九年一一月号) に 「伊和の秋燃ゆ」 のタイトルで伊和神社の秋祭りを紹介する記事が載った。

<揖保川河川敷の御旅所で神事を済ませた氏子屋台四台が、次々と伊和神社の境内に戻り、A地区の屋台一台が加わった本宮の練り合わせが幕を開けた。 「エーンヤー、エーンヤー」太鼓の音とともに威勢 のいい掛け声が響き、B地区の屋台が勇ましく境内の中央を練る。続いてC地区、D地区、E地区、A地区の順で境内へ。>地区名はいずれも実名)

記事は最高潮を迎えた屋台の練り合わせを描写し、A地区出身の二人に祭りに参加できた喜びを実名で語らせている。 この記事を読むと、どこにでもある秋祭りの風景のように思える。ところがA地区が被差別部落であることから、A地区が神事が済んだ後に参加していることやA地区の出身者名を載せていることに対し、疑問の声が出た。

最近は自治体の広報はバックナンバーを含めてインターネットで公開されていることが多く、宍粟市も例外ではないので、早速宍粟市のサイトで問題の号を読んでみました。以下が真宗大谷派が問題にしたと思われる部分です。

「エーンヤー、エーンヤー」太鼓の音とともに威勢のいい掛け声が響き、東市場地区の屋台が勇ましく境内の中央に練る。続いて安黒地区、伊和地区、須行名地区、嶋田地区の順で境内へ。
(中略)
高齢の練り子となった田中譲さん(神戸市57)は一宮町嶋田の出身。「10年前に嶋田地区の屋台が誕生したときはうれしかった。幼いころから憧れてきた練りに参加できて満足している。力の続く限り務めたい」と話していた。

市報自体からは「一宮町嶋田は被差別部落で、薄木亮辰さんと田中譲さんは被差別部落出身者だ」ということは分からず、そのことを暴露したのはどう考えても同和関係寺院協議会です。

そして、同関協だよりは神事に一宮町嶋田地区が入れないことや、地区出身者の実名を書いたことについて「あまりにも無警戒で人権に対する配慮のかけらもない」と批判していますので、何が言いたいのかますます意味が分かりません。

ちなみに、解放同盟や全日本同和会の機関紙もこのようなネタに満ちています。