インターネットに流れているという部落地名総鑑の圧縮ファイル

インターネット上で部落地名総鑑の全国版が流れているということが、時々話題になっているようですが。おそらく、これのことではないかと思われるファイルがありました。
以下にアップロードしてあります。ウイルス等が入っていないことは確認済みです。
部落地名総鑑.zip
結論から言ってしまうと、これは題名こそ「部落地名総鑑」となっていますが、いかにもそれらしい地名が列挙してあるだけで、これをもって全国の同和地区の地名リストとは言えない物です。
この圧縮ファイルに含まれている、テキストファイルは、2ちゃんねるの人権問題板に書かれた内容を単にコピー&ペーストしただけです。大元の情報は、解放同盟やその関係団体、隣保館、人権センター等の住所と考えられます。
エクセルファイルはパスワードがかかっており、一緒に置かれたファイルには、パスワードの問い合わせとして部落解放同盟のメールアドレスが書かれています。要は、興味本位で見た人が解放同盟に連絡するように仕向けた、ただのいたずらです。
もしかすると、これが騒がれている「部落地名総鑑」ではないのかも知れませんが、仮に、そうだとしても素朴な疑問が残ります。「ネット上に部落地名総鑑が流出した」という人は、それが確かに部落地名総鑑であることを、どうやって確認したのでしょうか?このファイルのように、名前だけ「部落地名総鑑」になっているだけで、デタラメな住所のリストと、確かに同和地区の一覧になっているものとを見分けるには、同和地区がどこにあるか知っていないといけないはずです。それを知っている人は、確実な同和地区のリスト(つまり部落地名総鑑)を持っているはずで、堂々巡りの話になってしまいます。
ちなみに、私があのファイルをいい加減なものだと判断できたのは、鳥取市内の住所について、こう書いてあったからです。
鳥取県鳥取市 幸町、富桑、扇町
幸町は鳥取市人権交流プラザ(旧解放センター)、扇町は人権文化センター(旧部落解放研究所)があるところですが、たぶん、あそこが同和地区だと思っている人は鳥取市民にはいません。富桑なんて地名は鳥取市にはありません。それから、これに書いてある住所が1つも書かれていません。
確かに部落地名総鑑であると確認するのは大変ですが、いい加減なものだと判断するのは簡単なことです。