旧鳥取市の同和地区

同和地区の場所は公務員の守秘義務の対象であるといった判決が確定していますが…

平成9年4月に「同和問題の解決のために・鳥取市職員同和問題研修資料」という冊子が作られています。その103ページに「隣保館組織再編表」という一覧があります。

rinpokan

従来は中央隣保館が多くの同和地区を担当していたのを、より近い各地の隣保館に振り分けたということのようです。そして、この資料により、当時の鳥取市の19箇所の同和地区の名称と世帯数が分かります。まとめると、以下の通りです。

古海(283世帯)
山カ鼻(6世帯)
嶋(7世帯)
中村(21世帯)
下味野(236世帯)
倭文(48世帯)
円通寺・国安・馬場(677世帯)
宮長(21世帯)
大杙(40世帯)
谷山(38世帯)
高殿(16世帯)
西品治・田島・松並・元品治・八千代・千代(361世帯)

さらに、昭和56年3月31日に鳥取県教育委員会が発行した「差別をなくするために ―その2― 同和教育資料社会教育編4」という冊子があります。その70ページに、とある地域の同和地区と同和地区外の地図が掲載されています。どこの地区かは書かれていませんが…

buraku

このようにグーグルマップと比較すればはっきりと分かります。多分そうだろうとは思っていましたが、これほどはっきりとした資料を見るのは初めてです。

コメント

コメント(4)

  1. 愛読者 on

    いつも思うのですが、教育集会所といった同和対策施設がある周囲が
    同和地区であることはわかるのですが、
    その境界線というのは、わからないことが多いですね。
    この地図は、割とわかりやすいという点で興味深いです。

    • 鳥取ループ on

      そうですね。ただ、この地図もかなり古くて、現在は地図の下の方にも同和地区が広がっているようです。それから、はっきりと区域が決められたのは平成8年ごろで、それ以前は曖昧にされていたようです。

  2. klg88 on

    同和地区の境界線はたいがい曖昧になっています。
    地区の中に地区外の世帯があったり、境界線がたびたび細かく変更されたり・・・
    属地属人主義の属人の側面が強くなると、特に動くように思います。

  3. 通行人 on

    金の亡者が都合のよいように解釈する。