東京地裁の判決が出ました

人権侵犯事件の証拠開示を求めて法務省と争っていた裁判の判決が言い渡されました。

判決-H24-2-7.pdf

形式的には3対1で私の勝訴となるのですが、判決内容は要は「大阪市同和地区マップ以外の部分は開示」ということなので、同和地区マップを開示させられなかった以上、実質的には私の敗訴となります。従って、控訴するつもりです。

判決内容については控訴する時に詳しく解説しますが、一番重要な点は法務局が大阪市同和地区マップを削除要請したことは、公共の福祉に適合するので、憲法違反ではないという点でしょう。

また、部落地名総鑑のようなものを排除するのが法務局の正当な業務ということです。しかし、それならば図書館から大阪市の同和関連の文献を残らず焚書しなければ、その業務の目的は達成できないということになりまして、事実上永久に差別はなくならないということになります。

コメント

コメント(2)

  1. K on

    判事は明らかにこのブログを読んでいますね。「『50年の歩み』を見るには基本的に国会図書館に行かなきゃいけないが、ネットで同和地区マップを見るのは簡単だからアクセスの容易さが質的に違う! それに、国会図書館は人権侵害の恐れのある資料を閲覧禁止にできるじゃないか」というのは屁理屈としか思えません。国会図書館の利用は無料ですが、ネットは有料ですしね。国会図書館の資料を見るには地元図書館への「協力貸出」という手もある。http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20080814/1218695490 によると、国会図書館で閲覧禁止になってもよそで見られる資料はあるそうです。突っ込みどころの多いおかしな判決ですので、ぜひ最高裁まで頑張って下さい。

    何にせよ、鳥取ループさんが本人訴訟でこれだけ健闘なさっておられるのは凄いことです。訴状の起案にはご兄弟の慎太郎さんも関わっておられるのでしょうか?

    • 鳥取ループ on

      この裁判は私が単独で行なっています。

      もちろん、最高裁までやります。このまま行けば、「同和地区に住んでいると不利益を受ける」という判決が確定します。そのことを控訴審でただそうと思います。

      裁判官の心証は最悪かも知れませんが、一切媚びるつもりはないですし、全てをネットで公開します。見て見ぬふり、知って知らぬふりで問題を解決できないということをしっかりと認識してもらう必要がありますから。